転職は多くの人が一生のうちに経験する少し大きなイベントのひとつです。
なかには全く転職を経験しない人もいますが、一般的な日本人が日本企業で働く場合、一生のうちに経験する転職回数は1~3回、多くても4、5回程度です。
転職理由は家庭事情やキャリアアップなど様々ありますが、理由に関わらず出来ることなら転職は避けたいと思う人がほとんどではないでしょうか。
なぜなら転職活動は非常に大変だからです。
もし現在勤めている会社が、
「十分な給与」
「十分な休暇」
「充実した福利厚生」
「充実した仕事内容」
「充実した職場環境」
「穏やかな対人関係」
の条件全てを継続して満たしているとしたら、転職しようと思う人は誰もいないはずです。
しかし実際にはそのような会社はほとんど存在しないですし、存在していたとしても入ることは難しいでしょう。
そのため家庭事情なども含めて、自分の置かれている状況を少しでも改善することを目的として転職を考えるのですが、転職活動はとにかく大変です。
そこで今回は、大変な転職活動をスマートに乗り切る方法として、転職エージェントの活用について触れてみたいと思います。
転職活動はかなり大変です
経験がある人なら分かると思いますが転職活動は非常に大変です。
お金や時間がかかる上に体力も消耗します。
長期化した場合には精神的にも応えます。
転職活動では具体的にどんなことをしなければならないのかというと、
1.転職サイトやネットサーフィン、転職フェアなどで情報収集をする
2.希望する業界や業種など自分の転職の方向性を定める
3.求人票や会社ホームページなどで自分の条件に合った会社を探し出す
4.さらに自分の希望に近い会社を選択して優先順位をつける
5.応募する企業の情報をホームページなどで詳しく調べる
6.会社に連絡して面接(試験)の予約、日程調整をする
7.履歴書や職務経歴書などを作成する
8.面接時に話しておきたいことや質問したい疑問点をまとめる
9.面接(試験)を受ける
10.合否を待つ
人によってやり方は多少違うかもしてませんが、だいたいこのような流れで転職を行っていくと思います。
転職を成功させるには、これら10の過程を内定が出るまで何社も繰り返さなければならないのです。
また会社面接は平日の昼間に行われることがほとんどです。
そのため在職中に転職活動をする場合には、会社を抜け出せる時間帯を見つけるか、平日に休暇を取得して一日に数社の面接や試験を効率的に受ける必要があります。
しかも会社面接の日程調整は人事担当者の都合がつく時間帯に行わなければなりません。
現職の仕事を抱えながらこれを行うのは至難の業というより不可能に近いでしょう。それではどうすれば良いのでしょうか?
時間調整もしてくれる!転職エージェントを活用しよう
転職エージェントは転職活動の斡旋をしてくれる業者で、在職中に転職活動を行う際には絶対に必要になります。
退職後の転職活動にも有効です。
転職エージェントは転職情報サイトと運営元が同じであることが多いです。
このため情報収集を目的として転職情報サイトに電話番号やメールアドレスを登録すると、それらをもとに電話がかかってきたりや求人紹介のメールが入るのです。
またネットサーフィンで情報収集をしているときに、たまたま転職エージェントのサイトに入ることもあります。
この場合も電話番号やメールアドレスを登録した場合に連絡が入ります。
急に連絡がくるので怪しいと思う方もいるかもしれませんが、転職エージェントは基本的にその様なコンタクトをとってきます。
転職エージェントに転職活動の斡旋を依頼をすると、まずは担当者によるヒアリングが行われますので、自分の職歴や学歴、希望する職種などを詳しく伝えます。
このとき自分の状況を少しでも正確に知ってもらうため、自分の情報や転職について思っていることを正直に話します。
質問があれば質問をしても構いません。
ちなみに話した内容が希望する会社にそのまま漏れる心配はありません。
ヒアリングが終わると、その内容をもとに自分の条件に合った求人票を探してもらいます。
その際、普通では見つからない非公開求人が出てくることがよくあります。
これだけでも転職活動の負担が大分減るのですが、サービスはそれだけではありません。
転職エージェントは履歴書や職務経歴書の書き方指導、面接の予約から日程調整まで行います。
場合によっては面接の練習まで行います。
ここまで転職のサポートをしてくれるなら料金もかかるのでは、という心配があるかもしれませんが、ほとんどの転職エージェントは無料で利用することができます。
何故かというと、転職エージェントの報酬は転職が決まった段階で転職先の会社が支払うからです。
報酬額は転職者の給与の3か月分が相場のようです。
細かい知識までは必要ありませんが転職エージェントを利用する場合、このお金の流れを知っておくことが非常に大切なのです。
言い方は悪いですが、このことを知らないで転職エージェントを利用するとカモにされます。
あるいは転職先がなかなか決まらないという状況に陥ってしまいます。
理由は転職エージェントの立場になって考えれば簡単です。
転職エージェントはボランティアではなくビジネスとして転職支援を行っているからです。
高収入の転職先が見つけられそうな市場価値の高い人は高額な成功報酬が見込めますし、転職先を見つけようとする意欲のある人は確実に収入が見込めます。
反対に自分の市場価値を把握せず転職先の理想ばかり高い人や転職への意欲が見られない人は、どんなにサポートしてもなかなか収益に結び付きません。
転職をサポートする側としてどちらを優先するかは明らかだと思います。
また転職に関する知識があまりにも無さすぎると、どこでもいいから転職させてしまおうという考え方にもなりかねません。
さらに転職エージェントの質にバラツキがあるのも現状です。
例えば、ある転職エージェントを通して求人に応募したら書類選考が通過するのに、別の転職エージェントを通して同じ会社に応募すると通過しないことが実際にあったりします。
それでは数ある転職エージェントの中からどれを選んだ方が良いのかというと、専門分野に特化したものを選ぶのが一般的に良いとされています。
このように転職エージェントへの依頼は、転職活動を円滑に進めるために非常に有効な手段ではありますが、自分でもきちんと情報収集や判断をする必要があります。
転職の主体は自分自身であるという意識をもった上で、転職エージェントの良い面を活用してスマートに転職活動を乗り切りましょう。
スマートに転職するために転職エージェントを活用しようのまとめ
今回は転職をお考えの方向けに、スマートに転職するために転職エージェントを活用することについてご紹介してきました。
転職活動は情報収集、履歴書作成、面接の日程調整などを行わなくてはならず、特に在職中にそれらを行うことは非常に困難です。
転職エージェントには非公開求人も含めた求人情報があるうえ、日程調整などのサポートが受けられるというメリットがあり、非常に効率の良い転職活動ができます。
しかし転職エージェントはビジネスとして転職支援を行いますので、利益を意識した考え方をすることは言うまでもありません。
依頼をする際には転職エージェントに全てを頼るのではなく、転職活動の主体はあくまで自分自身であるという認識をもち、情報収集など必要なことはきちんと行ってください。
少しでもご覧いただいた方にへ有益な情報となれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回更新もよろしくお願いします。