新卒でこれから入社しようとする人も、転職して別の会社に入ろうとする人も、会社選びは非常に大切です。
何故ならサラリーマンは入る会社によって、ライフスタイルが大きく変わってしまうからです。
実際に年収の高い会社に勤めている人は、家庭を持ちながらマイホームやマイカーを所有し、年に1回以上は海外旅行に行くという生活を今でもしています。
そのため会社選びをする上で一番気になるのは年収という人が多いと思います。
しかし、年収が高いからといって安泰な人生が保障されているとは限りません。
高収入の会社の中には、社員が24時間以上通しで勤務をさせられている例があります。
また世間一般では超一流企業とされている会社の社員が過労自殺した事件も起きています。
会社選びで厄介なのがこのようなブラック企業の存在です。
いくら年収が高くても精神的にも肉体的にも長続きしなければ、キャリアプランやライフプランなどあったものではありません。
反対に、どんなに居心地の良い会社でも自分の求める生活水準が維持出来なければ、経済的に行き詰ります。
今回は就職や転職をする際の予備知識として、ブラック企業とホワイト企業の特徴について触れていきたいと思います。
ブラック企業とは何か?特徴についてご説明します!
就職市場や転職市場ではすっかり定着しているブラック企業という言葉ですが、いつ頃から使われるようになったのかについては諸説ありますが、1990年代後半には既にあったようです。
言葉の定義については厚生労働省で特に定められているわけではありません。
一般的には、労働者を長時間労働させる企業や、パワーハラスメントなどで労働者を精神的に追い込む企業などを指しているようです。
ブラック企業かどうかは見る人の価値観によって違ってきますので、どの会社が該当するのかを明確にすることは難しいです。
長時間労働をさせている会社について言えば、一般的にはブラック企業の範囲に入っても、働いている本人は苦痛でない場合が考えられます。
家に帰ってもやりたいことが無い人や仕事が好きという人は、長時間労働で忙しい方が充実しているということもあるからです。
精神論や根性論が根付いている会社についても同じです。
精神論や根性論が必要とされる仕事をすることが常態化している会社は、一般的にはブラック企業の範囲に入りますが、そういう価値観が好きという人が一定数いたりします。
このように一般的にはブラック企業と言われる会社でも、働いている本人はそれほど苦痛でなく、ブラック企業かどうかはあまり問題では無いケースがあります。
しかし、ブラック企業の中には、明らかにおかしな体質の会社もあります。
上層部が腐敗して一部の支配階級と奴隷社員で構成された様な会社、或いは何でも会社の為に尽くす様に社員を上手く騙す会社などです。
役員あるいは幹部の方々は自分では悪いことをしていると分かってはいるのですが、社内の体質が浄化されれば自分にとって不利な状況が生まれてしまうと恐れるため、基本的に現状維持しか考えていません。
何か改善策をとった様に見えてもそれは下っ端を誤魔化すためのガス抜きでしかなく、社員が抱える問題を本質的に改善する気はサラサラ無いと考えるべきです。
このような会社では組織の上層部から下層部までピラミッド式におかしくなっていたり、中間管理職に無能な人間がワザと配置されているなど普通にあり得ます。
そのため何かトラブルがあると部下に責任をなすりつけたり、収益に結びつかない新しい仕事を増やしたりして下の社員だけが苦しんでいく様になります。
また合理性や効率といったものが無視され、自分が上から良く思われたいと思う気持ちが優先されるため、社員同士での権力争いや蹴落としが多くなります。
まともな社員は耐え切れずに辞めていき、おかしな社員だけが残って昇進していきますので、社内が浄化されることはまずあり得ません。
もし不運にもこうした会社に勤めてしまった場合、自分自身が組織の方針に服従して非情な人間として生きていくか、生活の為と割り切って我慢するか、或いは会社を辞めるかのどちらかの選択肢しか無いのです。
自分だけが正しい行いをして努力すればいつか認められる、という甘い考えも通用しないです。
何故かというと、長年おかしな組織に浸ってきた人間は感覚が麻痺しているので、おかしいことに気づくこと自体が困難であり、また気づいたとしても「今更やり方を変えたくない」と思うだけだからです。
そのため会社の中でいくら努力しても、報われないで終わる可能性の方が高いです。
上司からは「よく頑張っているね」と言われるかもしれませんが、せいぜい会社の現金製造機として利用されて終わるだけでしょう。
もしまともな人生を送りたいと思うのであれば、おかしな体質の会社からはなるべく早く退散するのが賢明です。
またブラック企業をこの世から消し去る為にも、ブラック企業からはさっさと転職してしまうことが大切です。
騙される人間がいるから詐欺が無くならない、ということと考え方は同じです。
ホワイト企業とは何か?特徴についてご説明します!
それではブラック企業の対義語ともいわれるホワイト企業について説明します。
ホワイト企業もブラック企業と同じく言葉の定義があるわけではありません。
主な特徴としては、
などが挙げられます。
言葉だけ見ると働きやすい安泰な企業に思えるのですが、実際にどの会社がホワイト企業に該当するのかというと、これもまた難しいかもしれません。
ホワイト企業に勤めてもきちんと働かなければお給料は貰えませんし、忙しい時期には残業もあります。
社内で希望職種に就かせて貰っているとも限りません。
また市場の動向によって会社の収益が左右されることだってあります。
ホワイト企業も完璧ではないのです。
ホワイト企業はブラック企業とは違って、基本的に人の質が高いので常識が通用するということはあるかもしれません。
残業をたくさんしたとしてもその分の残業代が出ていれば良いですし、休日出勤をしても代わりに代休をとらせて貰えれば問題ないわけです。
仕事上で何か問題が起きたとしても、すぐに責任を他人に押し付けようとはせずに原因がどこにあるのかを探ろうとします。
そういう意味でホワイト企業は働きやすいかもしれません。
ホワイト企業に勤める際に注意しなければならないのは、自分自身がきちんとしていなければならないということが挙げられます。
いくら職場環境が良いからといって、ただ楽して好き勝手に出来るという訳ではありません。
会社がしっかりしているということは、自分自身もしっかりしなければならないことを意味しているからです。
まとめ:ブラック企業とホワイト企業の特徴
今回は就活での予備知識としてブラック企業とホワイト企業の特徴についてご説明してきました。
就職や転職をする上で気になる人が多いのがブラック企業とホワイト企業だと思いますが、これらは言葉の定義が明確になっているわけではありません。
今の日本社会はごく一部の人を除いて、働いて収入を得なければまともな生活が出来ない構造になっています。
そのため、多くの人は自分にとってなるべく理想に近い会社を選んで働こうとします。
それでは、理想の会社とはどんな会社なのでしょうか?
などいろいろと理想は思いつくと思います。
それぞれ自分の理想とする会社像を思い描いてみて、なるべくそれに近い会社で働くことが出来れば、ブラック企業やホワイト企業という言葉にとらわれる必要はないと私は思っています。
少しでも見てくださった方に有益な情報になれば幸いです(*^^)v
最後までご覧いただきありがとうございました!
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